こんにちは。放射線科です
気持ちの良い秋風が吹きわたる頃となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ご存知の方は少ないと思いますが、10月20日は世界骨粗鬆症デーです。
骨粗鬆症とは、骨の量が減ってスカスカになり骨折をおこしやすくなっている状態です。
今回は、骨粗鬆症について、放射線科からお話しさせて頂きます。
骨密度検査は骨の健康を知る上で重要な手がかりです。
当院では、前腕橈骨の密度をエネルギーの低い2種類のX線を使って測定する
DXA(デキサ)法を用いています。
検査の流れ
・検査時の着替えは必要ありません。
・前腕で測定をしますので、手や腕の金属類ははずしておいてください。
・前腕(非利き腕)を測定器に置き、撮影(約20秒)して検査終了です。
検査後、下図の様な検査結果をお渡ししています。
骨密度は、1㎠(平方センチメートル)当たりにあるカルシウムの重さ(g)です。この値が大きいほど、骨が強いことになります。
骨密度の検査結果の中で若年成人平均値(YAM値)が重要です。
YAMとは、20~44歳の健康な女性の骨密度を100%として、
現在のご自分の骨密度が何%であるかを比較した数値です。
YAMが70%未満の方は、治療対象となります。
※但し、骨粗鬆症の診断は、DXA法+他検査(血液等)との総合診断となります。
骨密度の低下は、運動不足や食生活の乱れなど、日頃の生活習慣が影響します。
加齢や閉経でホルモンの減少も大きく影響しますので、特に女性は40歳以上になったら定期的に検査を受ける事をお勧めします。
又、「身長が縮んできた」「腰・背中の屈曲、痛みがある」「転んだだけで骨折した」
などの症状がある方は、検査と共に、整形外科への受診が必要だと考えられます。
整形外科または主治医までご相談ください。
※健診(オプション)でも検査ができます。
ご希望の方は、スタッフまでお問い合わせください。
現在、治療の中心は薬物治療ですが、食事療法や運動療法も行い骨強度を維持していくことが重要です。
骨粗鬆症の予防、早期診断、適切な治療で、健康寿命を延ばしましょう。