臨床検査科です。
こんにちは、臨床検査技師です。
11月に入り 日増しに寒くなってまいりましたが、皆さまいかがお過ごしですか?
さて、先月は、
「乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝える活動」である
ピンクリボン運動の強化月間でしたが、皆さまは健診など受けられましたか?
当院の乳がん検診では、マンモグラフィ・乳腺エコー(乳腺超音波検査)・骨密度・腫瘍マーカーセットを行っております。
今回は、臨床検査科で行っている乳腺エコーについてお話しいたします。
この検査は、検査部位に超音波を発する機器を当てて
組織からの反射をとらえて画像にし、異常があるかないかを検査します。
乳腺エコーでは、乳腺内の腫瘤や乳管拡張の有無などを観察しています。
手順として、上半身の衣類を脱いでベッドに仰向けで寝ていただきます。
そして、超音波を出す機器(プローブ)を乳房・脇の下(腋窩)に当てて動かし、様々な方向から観察します。
超音波の伝導性を良くするために、検査部位にゼリーを塗りますが
加温器で温めて使用していますので 冷たくはありません。
検査時間は15分ほどで、女性技師が担当しています。
超音波検査の良い点としては、
- 痛みがないこと。
- 放射線被ばくがなく無害で、妊娠中でも行うことができる。
また、若年者の乳がんの発見に適しているという特徴もあります。
乳がんの検査というと、マンモグラフィが代表的ですが
検診を受ける機会がありましたらぜひ乳腺エコーも検討して頂ければと思います。
年末に向けて忙しい日々になるかと思いますが、今一度、体調管理と感染対策に気を付けてお過ごしください。