こんにちは、栄養科です
新年度が始まり、進学・就職・転職・異動など生活環境が変わる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
新生活が始まり、忙しく時間がないので
歯のお手入れを短時間で済ませてしまってませんか?
歯は舌と協同して食物をかみ砕く「消化管」の入り口で、
栄養を摂取するために重要な役割があります。
今回は、歯周病についてお話しさせていただきます。
歯周病なんて自分には関係ない、と思われるかもしれませんが
40歳以上の8割が歯周病と言われています。
歯周病とは
歯周病とはプラーク(歯垢)が主な原因となり、歯を支える組織が炎症を起こす病気です。
プラークとは細菌の塊で、放置しておくと
歯と歯肉の隙間(歯周ポケット)で増殖し歯肉に炎症を起こします。
さらに歯を支えている骨が失われ、歯を失うことにもなります。
歯周病と全身の関わり
歯周病が起きているということは、口の中で常に炎症が続いているということです。
その際、炎症によって出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入り、
様々な病気を引き起こしたり、悪化させる原因ともなります。
炎症性物質は、血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせたり(糖尿病)
早産・低体重児出産・肥満・血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)にも関与しています。
また、歯周病菌のなかには、誤嚥により気管支から肺にたどり着くものもあり
高齢者の死亡原因でもある誤嚥性肺炎の原因となっています。
中でも糖尿病との関連は深く、糖尿病は歯周病を悪化させ、
歯周病は糖尿病を悪化させるという逆の関係も明らかになっています。
4月18日は良い歯の日です。(11月8日は「いい歯の日」です。)
いつまでもご自分の歯で食事がとれ、健康な生活を送れるよう
これを機にかかりつけの歯科医院を作りましょう。
歯科検診でプロフェッショナルケアを受け、毎日のセルフメンテナンスを心掛けてみてください。